解体工事の手順は、建物の種類（木造、鉄骨造、RC造など）や規模、周囲の環境によって異なりますが、一般的な流れは以下のようになります。

1. 事前準備

① 調査・計画
建物の構造、材料、周辺環境の調査
近隣住民や自治体との調整
解体工事計画の策定

② 届出・許可申請
建設リサイクル法に基づく届出（延床面積80㎡以上の建築物）
道路使用許可（必要な場合）
近隣住民への事前説明

③ ライフラインの停止手続き
電気、ガス、水道、電話、インターネットの停止・撤去

2. 解体工事の実施

① 足場・養生の設置
防音シートや防塵シートの設置
足場の組立て（高所作業が必要な場合）

② 内部解体
建具、設備、内装材（畳・フローリング・壁紙など）の撤去
石膏ボードや断熱材の分別

③ 構造体の解体
上から順番に解体する（手壊し or 重機解体）
木造 → 鉄骨造 → RC造の順で難易度が高くなる
ホコリや騒音対策をしながら進行

④ 廃材の分別・搬出
コンクリート・鉄・木材・プラスチックなどの分別
産業廃棄物の適正処理

3. 解体後の処理

① 整地・埋め戻し
地盤を均し、必要に応じて埋め戻し作業

② 工事完了報告
発注者や自治体への報告
産業廃棄物の処理報告

③ ライフラインの復旧（必要に応じて）
再建築する場合、水道や電気の引き直し

解体工事は、安全管理や近隣配慮が重要な工事です。建物の種類や規模に応じた適切な計画が必要になります。